December 2013

たぶん全員が知ってると思うので書いてなかったんだけど、Linux kernel も history treeあります。
bitkeeper から git へのコンバーターが完成したのが、Linusの git 運用開始よりも後だったので
bitkeeper時代のコミット見たければ別ツリー見る必要があります


http://git.kernel.org/cgit/linux/kernel/git/tglx/history.git


これ知らないと歴史的経緯ディスカッションになったときに話についていけないからな。

#わたしの記憶がたしかなら昔はtglx管理じゃなくてbkeeperみたいな架空ユーザがいたと思うんだが
#たぶんkernel.orgハッキングされたときのアカウント一斉BANで消えた。
#なお、わたしのアカウントもそのとき消えた模様。しくしく。
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glibcの変更履歴の追い方のTips.
glibcはgitで管理されているが、CVSからのコンバートが下手だったので過去のコミットについては参考になりません。たとえば、shrink_heapでmadvise(MADV_DONTNEED)が導入されたのいつだったかなとか見ようとすると、コミットログに 2.5-18.1 としか書いてない超巨大コミットが出てきてよく分からなかったりする
https://sourceware.org/git/?p=glibc.git;a=commit;h=0ecb606cb6cf65de1d9fc8a919bceb4be476c602

これはようするに、master branchから素直にコンバートしているのが原因で、実際の開発は開発ブランチでやってたからっぽい。

そういうわけでupstreamの開発者は誰もこっちでは履歴をみてなくて、Andreas Schwab が別途保守してる history.gitを使ってる
http://repo.or.cz/w/glibc/history.git

そちらで見ると実際のコミットはこれだとわかる。
http://repo.or.cz/w/glibc/history.git/commit/218c4301c2550e1254eb1ae51fac0ab1ecaba645

コミットログもちゃんと書いてあるし、変更も見やすい。素晴らしいですね。
以上、glibc の regression を追うときのTipsでした。


この記事は、カーネル/VM Advent Calendar 2013のために書いた記事がとっちらかって後悔不能になったので、一部だけを切り出して公開したものです。
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