一部で人気の仮想戦記マンガ。
友達がすすめていたので読んだ。

いや、いいよ。
負け戦全開。ひゃほー

架空戦記だから直接は比較できないけれども、日露戦争がロシアの北海道強襲で幕をあけた。
みたいな状況。
もちろん、北海道守備隊ごときで守りきれるはずもなく・・・
そして、残され、しんがりを押し付けられた主人公は・・
みてーな話。

基本的に主人公がなにをやっても戦況をくつがえせない圧倒的負け戦がきもちいい。
負けっぷりでは銀河英雄伝説にも負けてないぞ。
あらすじを書くと主人公無敵すぎって感じになってしまうのだが、そうは読者に思わせない、状況設定のうまさ、説明のうまさ、読者の想像力の利用のうまさがある。

特に、主人公の心理描写がよい。
臆病風に震えるところ、限界を通り越してハイになってしまうところ、狂気に取り付かれているところ。
すべてが圧倒的な説得力を持って語られる。

問題はコミックスの続刊を素直に待つか原作に手を伸ばすか迷ってしまうあたりだよな